BATTISTONI Cashmere Halfzip Sweater

ローマの紳士洋品店Battistoni。
バティストーニのカシミアニットです。本場スコットランド製のカシミア糸、少しグレイッシュなブルーカラー、エルメスと同じくレザーの持ち手のハーフジップ、二重の襟は肌に当たる面はフィット感と肌触りを考えてリブ編みに。

サイズ:52
カラー:chambraymix
素材:カシミア100%
肩幅:42cm
身幅:54cm
着丈:67cm
袖丈:70cm
定価:around$2,000USD
イタリア製

こちらは2016年AWの旧タグのもの。現在はリニューアルと共にハンドリンキングの糸を赤にしてブランディングしています。決してひけらかさず控えめであることを良しとする紳士な方に。
日本では銀座のnobunozaさんでシャツのオーダーが出来るくらい(しかも1枚5万・2着からのオーダーという)でしたが、今調べたところ同店もバティストーニの下請けだったCHARLYに乗り換えたようで、今や日本での取扱店はなさそうです。
そもそもローマとビバリーヒルズにしか出店していない時点でbattistoniが如何に雲上の存在かが分かるかと。

写真12枚目は『太陽がいっぱい』(1960)のハリウッドリメイクである『リプリー』(2000)の中で、ジュード・ロウ扮する大富豪のドラ息子ディッキーが「ローマで最上級のお店」としてbattistoniを挙げるシーン。GodardHaberdasheryの笹子さんのインスタにもスタイルアイコンとして上がっていたのですが今見たら見当たらないので消したのかな。
BATTISTONIは雲上の洋品店というだけでなく一種の文化サロンのような存在でもあります。一億総中流社会の日本では中々想像できない空間で、お店の内装や美術品は顧客でもあるピカソやモディリアーニ、コクトーといった芸術家が自発的に担ったそうです。
顧客リストにはチャップリン、ジョン・スタインベック、マーロン・ブランド、ルキノ・ヴィスコンティとジョン・フォード、デ・シーカ、ジャンニ・アニェッリとロックフェラー、ジャン・コクトー、シャガール、イングリッド・バーグマンとオードリー・ヘップバーン、エルメスとラガーフェルド、そして永遠のスタイルアイコンウィンザー公爵。